往年の名作です。
内容はまったく知りません。

ティファニーで朝食を [DVD]ティファニーで朝食を [DVD]
(2006/04/21)
オードリー・ヘプバーン
ジョージ・ペパード

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個人的な評価
★★★☆☆

―あらすじ―
猫と二人暮らしのホリーはティファニーのショーウィンドウを眺めながらクロワッサンを食べるのが日課。隣に越してきた青年はそんな彼女の虜となる。

本作は1961年に公開されたラブコメディ映画です。
この作品はアメリカの小説家トルーマン・カポーティの同名中編小説を基に作られています。
タイトルにもあるティファニーは世界的に有名な宝飾品及び銀製品のブランドですね。
よく結婚指輪は給料の三ヶ月分が相場だと言われているが、不況の今、少し事情が違うかも知れません。
それでも、ブランド商品大好き日本人はそう簡単にそのこだわりを捨てないと思います。
まあ、そもそも日本人のブランド好きは世界的に有名で、海外のブランド店では多くの日本人が訪れるようです。
上流家庭だけじゃなく、海外へ旅行に行ける中流家庭でもブランド商品を買う人も多いですね。
確かにブランド店は商品が売れるのはいい事ですが、元々は高級志向の商品であって中流家庭の者が身につけるのはお門違い。
ブランドとしての価値が下がってしまうので、実際、海外のブランド店は日本人をあまり良く思っていないらしい。
それほどに金を出すけど、身の丈に合っていないと海外のブランド店で働く者やデザイナーがそう思っているでしょうね。
オイラのイメージでは、ブランド物を欲しがる人は自分に自信がなく、着飾る事で個性や高いステータスを見せつけているように感じます。
これは欧米文化に対するコンプレックスだと思いますし、見ていてなんだか残念に思ってしまうぐらいオイラは興味がないです。
さて、物語はニューヨークの安アパートに暮らす主人公のホリーの日課は、一流宝石店ティファニーのショー・ウィンドウを見ながら朝食のクロワッサンを食べる事であった。
そんなある日、ホリーのアパートの隣部屋に作家志望の青年ポールが引っ越し、彼女の持つ不思議な魅力に惹かれていく。
本作の主人公であるホリーを演じるのはもちろん、永遠の妖精と呼ばれるオードリー・ヘップバーンです。
オードリー・ヘップバーンは『ローマの休日』で初めて演技を見ましたが、デビュー作とは思えない演技力と存在感がありました。
で、本作におけるホリーという主人公について、タイトルが示すように高級志向で過去と決別しようとする女性を演じている。
『ローマの休日』では日々のストレスから逃げ出そうと一人のジャーナリストと自由な休日を過ごす面と、王女としての面を上手く表現していた。
一方、本作では主人公の核である金に対する欲求を素直に受け入れた女性を演じていて、オイラの持っていたイメージを見事にぶっ飛ばしてくれました。
オードリー・ヘップバーンはスクリーンに映っているだけで魅力的であるが、本作のキャラクターはどうにも彼女の魅力を半減させている。
確かにオードリー・ヘップバーンの演技は素晴らしく、ホリーという女性を理解した上での表現力は上手いと言える。
でも、このような金の亡者となった彼女、タバコを吸う彼女、口を開けば延々としゃべる彼女、どれを取っても清楚な王女とはかけ離れている。
演技と表現力が上手いだけに、ホリーという女性のキャラクターを完璧に演じきった為にオードリー・ヘップバーンというブランドの価値を下げているように感じました。
で、そんなホリーの不思議な魅力に取り憑かれる作家志望のポールを演じるのはジョージ・ペパードです。
ジョージ・ペパードと言えば、やはり『特攻野郎Aチーム』で演じたリーダーのジョン・スミス大佐でしょう。
いつも葉巻と銜え、黒い手袋をする白髪のダンディなオジサンというイメージだが、当たり前ですが若いですね。
最初、ジョージ・ペパードとは分からないぐらいにイメージが違っていて、まるで別人のように見えました。
しかし、オードリー・ヘップバーンの前ではジョージ・ペパードは単なる相手役に過ぎず、一人のキャラクターとして弱く感じた。
で、脇役として当時のハリウッドが抱えていた日本人の勘違いしたイメージを投影したユニオシを演じるのはミッキー・ルーニーです。
度のきつい眼鏡、ありえないぐらいの出っ歯、コミカルすぎる演技、それと作品の雰囲気に合っていないキャラクターは日本人をバカにしているようにしか見えなかったです。
物語はもっと健気な女性が上り詰める内容だと思えば、オイラの予想を見事に覆す金の為ならなんでもやる魔性の女だったのは残念でなりません。
それにティファニーで朝食のクロワッサンを食べるシーンは冒頭の一回だけで、物語には直接関係がなかったです。
まあ、本作のおかげでティファニーが有名になったけど、オードリー・ヘップバーンが実力者だった故に彼女自身の価値を下げた作品だとオイラは感じた。
いくら貧乏であって過去からのトラウマを抜け出したいからって、その過程や事情を語らない本作では説得力がなかった。
テキサスの田舎では愛してくれる夫がいるのに、貧乏が嫌だと勝手に家出をして、ニューヨークで自由気ままな生活をする女性に魅力はあるのでしょうか。
オードリー・ヘップバーンだからこそ魅力的であるけど、一人のキャラクターとして見ると、自分の容姿を利用して金を搾取する魔性の女にしか見えませんでした。
感情移入できるようなキャラクター作りではないし、物語自体も冗長的な部分が多く、オードリー・ヘップバーンじゃなければ観るに耐えない作品でした。

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シリーズ物ですね。
タイトルだけは聞いた事がある。

アイス・エイジ  [DVD]アイス・エイジ [DVD]
(2002/11/27)
デヴィッド・ニューマン

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個人的な評価
★★★☆☆

―あらすじ―
氷河期(アイス・エイジ)の地球を舞台に、仲間から取り残されたナマケモノのシドと、ヘソ曲りのマンモス・マニー、どこか怪しげなサーベルタイガーのディエゴの旅と友情を描いたアニメ。

本作は2002年に公開されたアニメーション映画です。
この作品はアニメーション映画の監督として知られるクリス・ウェッジのデビュー作となります。
クリス・ウェッジ監督と言えば、オイラが鑑賞したのは『ロボッツ』だけです。
アニメーション映画はピクサーかドリームワークスと相場は決まっているが、本作はブルースカイ・スタジオが製作しています。
ピクサーは知っている通り、ディズニーと提携している事で作品は必ずと言っていいほどハートフルなファミリー向けとなっている。
それに対抗する形にいるドリームワークスはリアリティにこだわり、作品の内容はどっちかと言えばシニカルなファミリー向けである。
そして、本作は第三の勢力とも言えるブルースカイ・スタジオだけど、長編アニメは本シリーズと『ロボッツ』しかありません。
確かにCGの方はピクサーやドリームワークスに対して劣る事のない技術力を持っているが、作品の色としては弱い気がする。
『ロボッツ』は悪くないけど、そこまで尖っているようなモノではなく、本作に関しても同じような事が言える。
物語はタイトルが示すように2万年前の氷河期が舞台となり、そこでマンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴが出会う。
寒さを避けて南へと移動する動物たちだが、その中で孤独を愛するマンモスのマニーだけは反対方向である北に向かっていた。
仲間に置いて行かれたナマケモノのシドは自ら撒いた種で命の危険にさらされるが、運良く通りがけのマニーに出会って同行する事となった。
そんな時、サーベルタイガーたちの奇襲に遭った人間の集落から逃げ延びた女性から赤ん坊を託されたマニーとシドだった。
マニーとシドは赤ん坊を人間たちに返そうとするが、そこで出会うのが集落を襲ったサーベルタイガーの一匹であるディエゴであった。
ディエゴは人間に殺された仲間たちの復讐とリーダーのソトに従い、赤ん坊だけじゃなく、マニーとシドを騙して食料にしようと画策していた。
だが、旅をしているうちにディエゴはマニーとシドだけじゃなく、赤ん坊に情が移ってしまい、こうしてリーダーと仲間の牙から助けようとする。
本作は典型的な何かを失った者、仲間を求める者、改心する者と言った欠けた部分を作中でそれぞれの問題を解決する単純な内容となっている。
マニーは人間たちに家族を殺され、仲間を必要としない孤独なマンモスだったが、最後の方では種を超えた友情を見出していく。
シドはこういう作品に欠かせないコメディタッチなキャラクターで、他のキャラクターに比べて大きな成長というのは見られないが、仲間を見つける。
それと最初は騙そうとするディエゴだけは打ち解ける事がないが、次第に旅を通じて本当の仲間を見つけ、改心する展開になっていきます。
そんな種の違う野生動物たちを繋ぎ止めるのは人間の赤ん坊であり、マニーとディエゴにとっては憎き相手の子供だと言える。
だが、家族を殺されたはずのマニーは人間に対して憎しみがない主人公らしい寛容さを持ち、対するディエゴも人間に対しての憎しは感じられず、リーダーの命令でやっているようにしか感じない。
人間というのは同族に対する仲間意識が強く、自分たちの仲間を殺した異種族がいれば、支配するとともに全滅させる事もいとわないはず。
しかし、本作でのマニーとディエゴは子供向けの映画という事で実際の姿とは大きく違って、愛されるようなキャラクターになっている。
まあ、こういう作品にリアリティなんかは求めちゃいけないので、マニーとディエゴのキャラクターに関してはファミリー向けとしてはステレオタイプで安定していると言える。
そんなマニーとディエゴとは違い、人間に対して縁がないシドだが、これはキャラクターの軽さを演出する為に設定したモノだと言える。
声を担当しているのはジョン・レグザイモなので、尚更シドのキャラクターはコミカルに感じられるのは納得できる。
物語は一本道という言葉を使ってもいいぐらい、予想を超えるような出来事はなく、安心して鑑賞できる作品だと思います。
本作の中で特に印象深いシーンは、なんと言っても洞窟の中でマニーたちがやるウォータースライディングならぬ、アイススライディングはなかなか良いアイディアだったと思う。
ただ、どうしてもアニメーション映画の頂点に立つピクサーにはハートフルな物語として劣ってしまう点があります。
それにドリームワークスの路線であるシニカルな部分は多少あるけど、遠く及ばないのは言うまでもありません。
ブルースカイ・スタジオは混迷期だと言われているだけに、もう少し独自性を示さないとこのままでは消えてしまうかも知れません。

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名作の登場になります。
随分と昔に鑑賞した記憶がある。

E.T.  [DVD]E.T. [DVD]
(2009/10/23)
ヘンリー・トーマス
ドリュー・バリモア

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個人的な評価
★★★☆☆

―あらすじ―
300万光年の彼方から地球を訪れ、仲間たちから離れ地球に取り残されたエイリアン、E.T.。孤独な10歳の少年は、そのエイリアンを家へ連れて行きたいと思った・・・。運命的な出会いが、時間や場所を越えた友情とアドベンチャーを紡ぎ出す。

本作は1982年に公開されたSFファンタジー映画です。
この作品は当時の映画史上、最大の興行収入を記録しています。
第55回アカデミー賞にて作曲賞、録音賞、音響編集賞、視覚効果賞を受賞し、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、編集賞にノミネートされています。
このように本作は興行収入でも大ヒットしているだけじゃなく、アカデミー賞でも認められている作品となっています。
しかし、オイラは今までちゃんと鑑賞していないけど、内容の方は部分的に知っていてある程度のあらすじは分かります。
で、なぜ現在までしっかりと鑑賞しなかった理由として、オイラはヒットしている作品には度々裏切られているからでしょうか。
世間では話題となって大ヒットし、みんなが面白いという作品を鑑賞すると、そこでガッカリした経験が多いのです。
基本的にオイラはビジュアルが派手な作品、コミカルに仕上げている作品なんかは好きですが、ドラマ性の強い作品はあまり好きじゃない。
それに映画をあまり鑑賞しない人たちが観て大ヒットする作品は、確実に王道的な内容で個人的には大味に感じてしまう。
本作に関しても当時として歴代の興行収入を記録するほど大ヒットしていたが、タイトルを知っていても鑑賞した気持ちはあまりなかったですね。
さて、内容は母、兄、妹と四人で暮らす少年エリオットは地球に取り残されてしまった異星人と出会う。
そこでエリオットは異星人に『E.T.(The Extra Terrestrial)』と名付ける。意味は「Extra」は「外の」、「Terre」は「地球」、「strial(stella)」は「星」という。
つまり、エリオットが名付けた異星人は分かりやすく日本語では異星人というストレートなモノです。
一応、エリオットはこの『E.T.』と心を通わせる事になるけど、どうしてもオイラはそこまで両者が親しくなったと思えない。
普通ならば、ちゃんとした名前をつけるはずだが、この『E.T.』はエリオットじゃなく、からかった兄の友達が最初に言った言葉だという点も納得できない。
内容は完全に子供向けであり、ハッキリ言ってツッコミどころ満載なのはハリウッド映画らしいと言えばそうでしょう。
いい年をした大人が観るような映画ではなく、当時は良かったのかも知れませんが、現在はショボイとしか言えませんね。
映像は仕方ないにしても、ストーリーは単純であり、細かい事に関して気にしていたら最後まで観るのは厳しいかも知れない。
それに本作は異星人が登場するという事でSFとも言えるけど、オイラ的にはファンタジーの方が近いと思います。
まず、SF映画として観た場合、何一つ説得力がなく、他の惑星から地球にやって来るほどの文明を持つ異星人がまるで原始人にしか見えない。
まだ古代人の方がよっぽど賢く見えてしまい、多分E.T.は地球の調査に来たのでしょうが、普通は裸で未知の惑星に乗り込むバカはいません。
人間が未知の惑星で裸になって調査するのはありえないし、何より見た事のない文明であっても知的な行動をするはずです。
だが、本作のE.T.は何を見ても驚くような幼稚な思考回路であり、とても宇宙を旅する優れた文明を持った異星人には見えませんでした。
それではファンタジー映画として観た場合、これはまったく違った見方ができて、非常に優れた娯楽作になると思います。
「そんな細かい事は気にするな」を前提に異星人と少年の交流をあくまでほのぼのと見せていて、子供ならば夢が膨らむ作品だと言えます。
父親がいなくなったエリオットが抱く心の隙間をE.T.は埋める役割を持ち、微妙な関係だった兄弟関係が一つになるのも王道的な展開でもあります。
本作はファンタジー映画の娯楽作として優れている一方、SF映画としては駄作で目も当てられない作品だと感じました。
さて、本作において主人公でE.T.と心を通わせる少年エリオットを演じるのはヘンリー・トーマスです。
不思議な体験をする少年として上手く演じていて、本作の出演で一躍スターになるが、残念ながら子役の宿命からは逃れる事ができなかったようです。
近年では目立った活躍がなく、1995年公開の『誘導尋問』でゴールデングローブ賞でテレビ映画部門最優秀助演男優賞にノミネートされているぐらいです。
あとはなんと言っても子役の出身で、現在でも活躍するドリュー・バリモアも出演していますね。
本作で演じたエリオットの妹であるガーティによって、彼女も一躍スターになったけど、子役であるが故に相当私生活は荒れていたようですが。
それでも、本作で見せる演技はエリオットに比べて出番が少ないものの彼以上に存在感がありました。
内容に関してはSF映画として観るか、ファンタジー映画として観るか、その違いによって大きく評価が分かれると思います。
オイラはどっちかと言えば、SF映画寄りに観てしまった為、どうしても設定の荒さが最後まで気になりました。
それと、エリオットの一方的な片思いだと感じていて、E.T.は土産の一つも残さずに立ち去ったドライな対応も少し首を傾げる。
感動作と言われると否定したくなるほど、どこかご都合主義にも感じられ、個人的には可もなく不可もない作品でした。
ただ、ジャケットにもある有名な満月をバックにエリオットとE.T.が自転車で飛ぶシーンは素晴らしかったですよ。

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とりあえずの鑑賞となります。
まったく期待していないのですが。

ミッドナイト イーグル  [DVD]ミッドナイト イーグル [DVD]
(2008/06/04)
大沢たかお
竹内結子

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個人的な評価
★★☆☆☆

―あらすじ―
『フライ,ダディ,フライ』の成島出監督が、高嶋哲夫の同名小説を映画化。北アルプス山中で消息を絶った特殊爆弾搭載の米軍機を巡る男たちの戦いを描いたサスペンスアクション。

本作は2007年に公開されたサスペンスアクション映画です。
この作品は高嶋哲夫の小説『ミッドナイト・イーグル』を基に作られています。
まず、最初に言っておきますが、邦画でのアクションは残念ながら期待の微塵もありません。
邦画というのは基本的に国内だけをターゲットにしている分、予算を使うアクションは向いていない。
従ってハリウッドのようなアクションシーン、精巧なCGも期待しちゃいけません。
オイラはそれを分かっている上で、本作に対する期待は限りなくゼロに近いのは言うまでもない。
それ以上に、邦画でアクションをやると知った時点で、反射的に笑ってしまうぐらいです。
当然だが、本作でのアクションをあくまで冷たい目で鑑賞したのは言うまでもないのですが。
さて、物語は元戦争カメラマンだった西崎だが、彼はある事件によって報道写真では何も変える事ができないと知る。
それを理由として、西崎は無力感に苛まれた結果、報道カメラマンとして一線を去って山にこもって星の写真を撮っていた。
しかし、西崎は報道カメラマンとして意欲を失せてしまったせいで病魔に冒された妻を放置し、許さないのは妹である慶子であった。
そんなある日、西崎は光を放ちながら墜落する物体を捉え、更に上空を通過する航空自衛隊の戦闘機を目撃してしまう。
日本アルプス周辺に警戒態勢が敷かれる中、西崎の元には高校の山岳部で後輩だった落合に引っ張れるように墜落現場へ向かった。
西崎と落合は現場に向かう途中、国籍不明の工作員部隊に遭遇し、自衛隊の三等陸佐である佐伯と出会い事件の真相を知る事になる。
本作のメインはアクションではなく、あくまで国際問題に発展するかも知れない緊迫感のある謀略をめぐった物語が中心です。
だけど、本作は何を勘違いしたのか分かりませんが、どうやらハリウッドのアクションを真似しようとしている感じです。
ただ、監督はアクション映画の撮り方を知らない感じが露呈するだけで、一番必要な軽快なテンポがまったくない。
タイトルである『ミッドナイト・イーグル』とは、核弾頭を搭載したミサイルの事であるけど、それが分かるのは中盤辺りです。
ハリウッドで作られるアクション映画は冒頭で観ている者に問題を提示し、主人公が解決していく物語を展開させる。
だが、本作は中途半端に邦画の手法を使っていて、物語の中心となる問題をなかなか提示せず、サスペンスっぽい感じにしちゃっている。
それに物語は主人公とヒロインが別々に行動して展開していくが、これこそが物語のテンポを悪くしてしまっています。
本来ならば、物語の中心に主人公の西崎を据えるべきだが、なぜか中途半端にヒロインの慶子を中盤過ぎまで交互に使っている。
さて、本作で一応は主人公であるけど主人公らしくない描かれ方している西崎を演じるのは大沢たかおです。
ロケ地はどこか知りませんが、懸命に雪山で演技をしていたのは良かったにしろ、キャラクターの設定が中途半端である。
一貫して物語の中心とは言えず、途中までは大して重要なポジションではなく、クライマックスでなぜか英雄になってしまう。
特にラストで見せた犠牲の精神はアメリカ人も顔負けで、日本人らしくない演出にはさすがに呆れてしまいました。
一方、中盤過ぎまでなぜか活躍していたヒロインで西崎の妻の妹である慶子を演じるのは竹内結子です。
とんでもない事をした工作員を匿うという犯罪行為、拳銃を発砲する犯罪行為、これも全ては無視されるアメリカンな設定。
そして、一番驚いたのが工作員の恋人に言った「私を信用して」のセリフで、この世で一番信用できない記者が言っても説得力がなかった。
クライマックスではそれまでの活躍を消してしまうぐらい必然性がなくなってしまい、別に竹内結子じゃなくても良かったです。
他に西崎の後輩である落合には玉木宏、自衛隊の佐伯には吉田栄作がそれぞれ演じていますが、どちらも中途半端です。
落合は工作員たちとの抗争で右肩を中心に撃たれるが、そこを撃たれても致命傷にはならないのに死んでしまう。
都合良く小隊の中で生き残った佐伯だったが、ケガしているのにそれを感じさせない言動には首を傾げてしまう。
全体的に中途半端という言葉が似合う作品であり、クライマックスでの主人公が見せた英雄的な犠牲には一切の共感が湧かない。
感動の押しつけをしているような印象を受けてしまい、そんな中途半端な演出で感動する人間がいれば、その人は薄っぺらな人生を生きてきたと言える。
何より、日本人には銃が似合わない。特に民間人である西崎と落合が普通に工作員たちとの抗争で銃を使っているシーンは「ギャグか?」と思いましたね。
それに荒唐無稽な内容に対して、無意識に「ねえよ」と随所にツッコミを入れたのも記憶しています。
とにかく、邦画は大人しくコメディベースの映画か、ジャパニーズホラーか、スケールの小さい人間ドラマだけをやっていればいい。
まあ、本作は大人の事情がかなり絡んでいて誤魔化している部分が多かったのも中途半端になった原因かも知れません。
それだったら最初からやらなければいいと思ってしまうのはオイラだけでしょうか。
下手にアクションをやってしまうと、このような出演者たちにとっての黒歴史を作ってしまうだけだと思いますね。

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まだ続くシリーズ物です。
本当に息の長いシリーズですね。

13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ [DVD]13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ [DVD]
(2006/08/11)
ジャンセン・ダジェット
スコット・リーヴス

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個人的な評価
★★☆☆☆

―あらすじ―
ニューヨークに向かう客船の中で眠っていたジェイソンはちょっとしたショックで復活し、ニューヨークを舞台に警官やストリートギャングを相手に殺戮を繰り返す。

本作は1989年に公開されたホラー映画です。
この作品は今回でシリーズとして8作目となっています。
通称『13金』はハリウッド三大ホラー映画の中で一番続いたシリーズ物ですね。
他に元祖と言える『ハロウィン』シリーズは8作まであり、最近ではリメイク版が公開されている。
で、過去に共演したフレディ・クルーガーの『エルム街の悪夢』は7作で、こちらもリメイク版が公開予定。
このように『13日の金曜日』シリーズは実に長いけど、さすがにマンネリ化したおかげで打ち切りとなりました。
まあ、そうなったのはオイラの勝手な思い込みで、上記の作品と同じように『13日の金曜日』もリメイクされている。
リメイク版の方は全て鑑賞したいが、まだ全シリーズの作品を見終わっていないので今は鑑賞する予定はない。
さすがにホラー映画の黄金期である80年代が終わる時、それはこのジャンルも同時に衰退する時でもあります。
さて、新シリーズの三作目となって、前作ではまさかの超能力によって苦戦を強いられたジェイソンが再び復活します。
物語は前作の殺人事件から数年後、またもクリスタルレイクの底に沈められた不死身の殺人鬼であったジェイソン・ボーヒーズ。
そんなジェイソンはキャンプに訪れたカップルの使用するクルーザーが切断した電気ケーブルに感電し、三度復活を遂げる。
当然のようにクルーザーのカップルを殺害すると、今度ジェイソンはなぜかニューヨークへ向かおうと船に乗り込む。
居合わせる乗船客を次々と殺していくジェイソンであるが、残った数人はボートで脱出し、なんとかニューヨークにたどり着く。
しかし、ジェイソンは逃げ出した乗船客たちを追ってニューヨークに乗り込むという物語になっています。
とりあえず、ジェイソン・ボーヒーズはクリスタルレイクで殺人をやるからこそ意味があると思います。
ジェイソン・ボーヒーズとクリスタルレイクは切っても切り離せない関係で、そこから離れる事は完全に設定を無視する意味を持ちます。
なので、新しい事に挑戦しようとした製作側だったと思いますが、その時点で失敗は目に見えていると思います。
ただ、なんとかしてマンネリ化を阻止しようとする製作側の思いも、下降線をたどる本シリーズに対して歯止めが利かなかったのでしょうね。
それでも本作で唯一の救いと言えば、それは早々にジェイソンがニューヨークに行かなかった事だけでしょうか。
さて、前作に引き続き本シリーズの主人公とも言える不死身の殺人鬼であるジェイソン・ボーヒーズを演じるのはケイン・ホッダーです。
前作では超能力によって思わぬ苦戦を強いられたジェイソンだが、本作はその恨みを晴らすように次々とバカ者(若者)たちを殺していきます。
もちろん、今回はバカの一つ覚えという感じで電気ショックによって復活しますが、そのネタ意外にないのかと疑いたくなる。
しかも、都合良くジェイソンのトレードマークであるホッケーのマスクを用意していて、復活した彼は最初にイチャイチャするカップルを怒りの如く殺します。
その後もなぜかジェイソンは通りがけの大型客船に乗り込み、そこにいるバカ者から始まり、乗船客たちを手玉にとっていきます。
さて、本作においてヒロインである大型客船に乗る過去のトラウマを持つレニーを演じるのはジャンセン・ダジェットです。
前作では意外にも頑張ったラー・バーク・リンカーンが超能力を使って頑張っていたが、本作では一気にヒロインの存在感が落ちました。
過去のトラウマとは言っても、ちゃんと説明してくれるはずもなく、フラッシュバックという形で徐々に明かしていく感じです。
でも、そんなトラウマはどうでもいいと言わせるのがジェイソンであり、それならさっさと説明して毎度のパターンにして欲しかったですね。
そもそも本シリーズに人物たちの関係性やキャラクターはどうでもいいのは言うまでもなく、ヒロインだけがちゃんとしていればいいワケなので。
ただ、唯一知っている出演者に殺される為だけの頭数だったケリー・フーがいるのはちょっと驚きでしたけど。
それにしても、ヒロインというのは本シリーズでは相当優遇されているのは本作でも充分伝わってきます。
他の殺される為だけに登場する乗船客はジェイソンに遭遇すれば確実に殺されるが、ヒロインだけは遭遇しても逃げ出せるようです。
しかも、クライマックスでは一対一になって必ずジェイソンは返り討ちに遭うパターンは飽きてしまっている感じですね。
とにかく、あともう一作で本シリーズが完結するので、それまで我慢という感じで見守っていきたいと思います。

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