今年は一日に一本を目指す。
世の中はまだ見ぬ映画が山のようにあるので。

アメリカン・ビューティー [DVD]アメリカン・ビューティー [DVD]
(2008/10/17)
ケビン・スペイシー
アネット・ベニング

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個人的な評価
★★★☆☆

―あらすじ―
『交渉人』のケビン・スペイシー、『マーズ・アタック』のアネット・ベニング共演による、家庭が崩壊する様を陽気かつシニカルに描いたコメディムービー。ある日突然リストラされたダメ親父・レスターが、娘の親友に一目惚してしまい…。

本作は1999年に公開されたヒューマンドラマ映画です。
この作品はアカデミー賞の作品賞と主演男優賞を受賞し、他にゴールデン・グローブ賞でもドラマ部門作品賞を受賞しています。
タイトルの『アメリカン・ビューティー』とはバラの品種であり、この作品を象徴するアイテムでもあります。
本作はアメリカの典型的な中流家庭を描いたドラマで、当然のようにアメリカ本国では多いに受けました。
しかも、中流家庭を単に描いているだけじゃく、その崩壊する様を面白おかしく描いている。
だが、これはアメリカ人だけに限った事じななので日本人にとっては馴染みがない。
その為、本作にある中流家庭の日常を淡々と描いているが、まる別世界を見ているような気分になると思います。
日本では冷め切った家庭というのが良くドラマの題材として扱われますが、多分、本作はそれと同じような感覚の作品だと思います。
さて、本作は崩壊する中流家庭を描いているだけですが、何より面白いのは登場する人物たちの濃いキャラクターです。
冴えない広告代理店に勤める主人公のレスターにはケビン・スペイシーが演じています。
この作品によりケビン・スペイシーはアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
ケビン・スペイシーは『スーパーマン・リターンズ』でレックス・ルーサー役でしか見ていません。
ですが、本作での気の抜けた親父から娘の友達に一目ぼれをしてからの変貌ぶりは実に面白い。
無気力的な人生から目覚めたレスターが口うるさい妻を制するシーンは実に笑えます。
次に本作でアカデミー賞主演女優賞の候補にもなった不動産屋で妻のキャロライン役のアネット・ベニング。
彼女は空気のような夫に対して欲求不満によるストレスを溜めている。
そんなキャロラインは不動産で成功の願望が大きく、変貌した夫に対して戸惑いを感じてしまう。
複雑な人物だが、それを上手く表現しているアネット・ベニングは素晴らしいですね。
ティーンエイジャー独特の悩みを持つ娘のジェーン役をソーラ・バーチが演じています。
彼女は『ダンジョン・ドラゴン』で観た事がありますが、残念ながらあまり記憶には残っていません。
しかし、本作では非常に上手く仮面夫婦の両親に挟まれた娘の心情を演じていると思います。
あとは隣に越してきたリッキー役のヴェス・ベントリーが特に印象的でした。
真面目であるけどどこか不気味さをかもし出すキャラクターが本作では最も異質でした。
彼は『ゴーストライダー』でメフィストを演じていますが、それとはまったく違う印象を受けました。
一見して従順に見えるが、心の底では何を考えているのか分からない不気味さは強烈ですね。
それにリッチーとレスターの関係を勘違いした父親の行動も軍人気質な性格を現していると思う。
本作は良くある話(ラストを除いて)だが、それを際立った登場人物たちが面白おかしく展開させている。
だが、オイラ個人としては少々物足りなかったですね。
本作の主人公はレスターであるけど、他の登場人物に話を振り分けてせいで少しばかり弱くなっている。
もっとレスターに焦点を絞ってくれれば、ラストの場面ももう少し効果があったと思います。
確かにラストはちょっとした仕掛けがあるけど、それは結果に対してあまり意味を持たないので、オイラ的には微妙でした。
結局レスターは救われたように思えるが、それはどう考えても作品的に逃げているようなイメージがあります。
まあ、本作に関してはアカデミー賞の作品賞を受賞していますが、これはあくまでアメリカだけで受ける内容だと思います。
残念ながら日本人にとってはあまり感情移入ができない上、意外にも淡白なところも受け入れないかも知れないですね。

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